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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>最後の『上郷』野球部員 石下紫峰・中村啓介選手(3年)

2010年7月12日

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 二、三年生が7人しかいない石下紫峰が強豪土浦日大を堅い守りで九回まで2点差でしのいできた。そして九回、先頭打者として代打で登場。「思い切り行け」「気持ちで負けるな」と、ベンチから激励の声が聞こえた。

 石下紫峰は二〇〇九年に石下と上郷が統合してできた高校。しかし、三年生は今も統合前の生徒のため、中村選手は上郷に通うたった一人の野球部員。二年から石下紫峰の合同練習に参加。「練習が楽しかった」と毎日、自転車で20分ほどかかる石下紫峰のグラウンドに通った。須藤伸一監督も「1日も休まずに頭がさがる」と言うほど。

 代打の結果は初球の変化球に手を出してショートフライ。それでも集まった上郷の教諭や生徒からは拍手が起き、担任の教諭からは「ナイスファイト」と声をかけられた。

 「情けない結果で本当に悔しい」と振り返るが「上郷高校のみんなが応援してくれて感謝してます」。「短い間だったけどありがとうと伝えます」。そう言ってチームメートの元に向かった。 (堀尾法道)

 

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