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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>兄の背中を追いかけ 土浦三3年 宮本翼投手

2010年7月13日

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 「いいプレーがたくさん出た。みんなが助けてくれたのに…」。試合後、下を向いた。最高140キロを超える科技高日立の本格派渡部将太投手と投げ合った技巧派左腕は1点差に泣いた。

 六つ年上の兄、一也さん(24)も土浦三のエース。小学六年の時、大応援の中で投げる兄の姿にあこがれ、同じマウンドに立つ日を夢見てきた。

 同校に入学後、「自分は制球力で勝負」とフォームを変えた。一年の秋からエース格だった宮本投手に追いつこうと、チーム全体も成長する中、試合で変則フォームから繰り出す変化球で相手打線を翻弄(ほんろう)。チームはこの日も随所に好プレーが出て、八回には矢口幹也二塁手(三年)の好守でピンチをしのいだ。

 だが、調子が上がらなかった序盤の失点が、終盤まで響いた。

 「自分のミスで失点した。悔いが残る」。あこがれの兄の背中に追いつく立派な3失点完投。「(兄の)近くまでいけたんじゃないか」。雨上がりの球場で胸を張った。 (堀尾法道)

 

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