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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>笑顔のキャプテン つくば秀英・3年 野口涼輔主将

2010年7月17日

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 エース塚原頌平投手がピンチを迎えた三回、伝令に向かった。「最後の夏だから楽しい野球を笑顔でやろう」

 守備の要で、常に笑顔を絶やさないムードメーカー。「キャプテンが笑顔じゃないとみんなも笑顔にならない」と、試合中も笑顔で声を掛け続けた。「あいつがいなかったら、こんなチームワークのあるチームにはならなかった」と塚原投手。

 先月十二日、練習試合で指を骨折。落ち込んだが、「キャプテンが下を向くと、チームの気持ちが上がってこない」と気弱な表情を見せることはなかった。

 この日は痛み止めの薬を飲んで、七回から出場。「この仲間と一日でも長く野球をやる」と気合を入れたが、八回2死一、二塁で迎えた最後の打席は投手ゴロに終わった。

 試合が終了し、笑顔が涙に変わった。「けがをして悔いが残るが、この仲間とできたことが人生の宝物」。懸命に笑顔を作ろうとしても、涙を止めることはできなかった。 (堀尾法道)

 

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