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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>届かなかった数センチ 土浦日大・3年 中村美月捕手

2010年7月21日

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 六回、センターから好返球が返ってくる。捕球後、走者に飛び込みながらタッチに行くがわずかに届かず水城に2点目が入った。

 妥協を許さない性格。練習試合で少し二塁への送球がずれただけで、試合後送球練習を繰り返した。無安打に終わった1回戦当日も夜遅くまで素振りやティー打撃を繰り返した。

 2回戦のつくば秀英戦。大会屈指の好投手から2安打するなど6打数6安打の大活躍。この日も七回、「ストレートが多い」と相手の配球を読み、チーム唯一の長打を放った。

 だが試合後、「タッチできなかったのがすべて。(先制点が入った)初回も飛び出したランナーを刺せなかった」と責任を一人で背負いこんだ。

 鈴木奉勲監督は「うまくリードしてくれた。よくやった」とねぎらった。性格の違う3投手を捕手として引っ張ってきた。「同級生の山田(真也投手)が頑張っていたのに」。今大会初登板の山田投手の話になるとひときわ涙があふれた。自分に厳しく他人に優しい女房役の涙は月の光のような繊細な美しさだった。 (堀尾法道)

 

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