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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>ケガを乗り越え成長 鹿島学園・3年 夏田智宏主将

2010年7月22日

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 「(グラウンドに)立ちたかったな」。試合終了後、部長の岡部真洋さん(29)が声を掛けた。「あきらめずに勝つ采配(さいはい)をした結果ですから」。そう答える顔に、うつむくことが多かったかつての面影はない。

 中学の時、公式戦で右手を骨折。「野球をやめよう」と思っていた時、岡部さんに誘われた。当時、岡部さんは知り合いの監督に夏田選手を紹介され、「人の目をきっちり見て話す子だな」と、その性格にほれ込んだ。

 だが、高校一年の冬、今度は左ひざの靱帯(じんたい)を断裂。二年の秋季大会は出場したが、春は痛みが出て試合に出られなかった。

 チームに迷惑をかけた申し訳なさで下を向く夏田選手を、同じ寮に住む岡部さんは度々、好きな将棋に誘った。「笑えよ」。こう言い続けた。

 今大会の2回戦前日、右足をねんざした。具合を尋ねる部長に「大丈夫です」と返した。

 結局、出番はなかったが、教え子の成長を感じ取った。「試合後、上を向いてくれていましたから」 (堀尾法道)

 

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