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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・茨城】

<熱球譜>『4番』の意地見せる 下妻二3年 大石建一塁手

2010年7月25日

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 打った瞬間、バットを高々と掲げた。二回、これまで20イニング無失点の相手エース大川将史投手の直球を右翼席へ打ち込んだ。4番で迎えた今大会。しかし、4回戦まで1安打しか打てず、この日は7番に下げられていた。「4番の気持ちで打席に入った」という意地の一発だった。

 昨年の秋季県大会は2回戦で完封負け。チームは甲子園で登板経験のある坂入優樹投手が一人で支えているという意味を込めて、「坂入のチーム」と呼ばれた。

 打線を強化するため、冬の間、毎日20キロ以上走り込んだ。下半身を鍛え、長打力が増すと、春季大会はけがの坂入投手がマウンドに立てなかった時でも6試合で50点をたたきだして優勝。自身も準決勝で本塁打を打つなど、3割を超える打率を残した。

 「上の方(大事な試合)で打てばいい」と開き直って迎えた水城戦。九回2死一塁で迎えた最終打席にも「負けるわけがない。絶対打てる」と強気で打席に入り、二塁打を放って塁上でガッツポーズをつくった。

 「涙を流すほど、悔いが残るような練習も試合もしていません」。試合後、こう話す笑顔に「4番」の誇りが見えた。(堀尾法道)

 

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