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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・西東京】

<ヒーロー>打で活躍 『守備の人』 日大鶴ケ丘3年 中井貴生選手

2010年7月25日

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 大きく弾んだ打球が投手の頭を越えコロコロ。4時間を超える日大対決を結末に導いた。延長十四回2死満塁、決勝の内野安打を放ったのは日大鶴ケ丘の中井貴生選手。試合後は「打撃の調子は最近よかった。でも決勝打を打ったという実感はまだありません」と落ち着いていた。

 背番号19。昨秋からベンチ入りできるか微妙な守備固め要員だった。「ノックで取り損ねると『守備の人なんだから』と監督にしかられた」。この試合でも七回に左翼の守りに入った。

 ところが、続く八回に回ってきた今大会の初打席。1点を追う2死一、二塁の好機で、左中間を破る逆転の二塁打。その裏に追いつかれ、延長戦になったため、幻の決勝打になってしまったが。

 延長戦は、両校の救援投手がピンチで踏ん張りゼロ行進。決勝打は中井選手の4打席目だった。一塁に頭から滑り込み、歓声で得点を知る。ガッツポーズは控えめだったが、白い歯は隠せなかった。

 意外なヒーローの出現に萩生田博美監督は「プラスの誤算」と、にっこり。炎天下の延長戦を制した選手たちの粘りも見て「決勝もなりふり構わず、総力戦でやります」と宣言した。

  (梅野光春)

 

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