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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・西東京】

早実、着実な攻めで栄冠

2010年7月27日

日大鶴ケ丘−早実 甲子園出場を決めて喜ぶ早実ナイン=神宮球場で

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 第92回全国高校野球選手権東京大会は二十六日、西大会の決勝が行われ、早実が3−0で日大鶴ケ丘を破り優勝した。斎藤佑樹投手を擁して全国制覇して以来、4年ぶり28回目の夏の甲子園出場を決めた。

 早実は三回に安田選手の犠飛で先制した。七回には重信選手が二塁打を放ち、三塁に送った後、安田選手の適時打で追加点。八回には三塁打の菅井選手を深沢選手のスクイズでかえした。犠打を多用して、好機を確実にものにした。

 日大鶴ケ丘は再三走者を出したが、早実・鈴木投手の160球を超える粘り強い投球の前に、あと一本が出なかった。

 二十七日は午前十一時から東大会の決勝が行われ、修徳と関東一が対戦する。修徳の三ツ俣投手が調子を上げており、関東一打線がどう攻略するかがポイントになりそうだ。

 最後の打者が三振した瞬間、石田竜也主将は次打者席から動くことができなかった。マウンド上で抱き合う早実ナインと、ひざから崩れ落ちる仲間を見て「終わった」とうつむいた。

 「最初のミスが最後まで響いた」(萩生田博美監督)試合だった。三回、暴投とパスボールで走者を進めてしまったところで、先制打を打たれ、流れをつかめなかった。しかし、その後のピンチは岡崎裕一投手の気迫の投球と堅い守りで早実打線を苦しめた。

 六回1死一、三塁で、岡崎投手は「バックを信じて、何も考えずに投げよう」と思い切り腕を振った。完全に打ち取った打球は高いバウンドに。1点を覚悟した。

 しかし、二塁の東浜翔太選手が猛然とダッシュしてきた。準決勝で失策している東浜選手だったが「流れを引き寄せたかった」。捕球してそのまま二塁へ。最大のピンチを併殺で切り抜け、ベンチもスタンドもわいた。

 しかし、早実の守りの前に一本が出ない。試合後、石田主将も岡崎投手も東浜選手も「仲間を信じていたからここまでやれた」と口をそろえた。つらい練習や楽しい思い出を過ごしたチームメートとの最後の夏が終わった。 (西川正志)

 

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