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【第92回全国高校野球選手権大会(2010)・埼玉】

<熱球譜>『エースの自覚』で投げ抜く 花咲徳栄3年 橋本祐樹投手

2010年7月29日

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 「思いきりやるしかない」。サヨナラ負けのピンチ。花咲徳栄の橋本祐樹投手(三年)が強い気持ちで投じた128球目、高めに浮いたスライダーは右前に運ばれた。歓喜の本庄一を横目に、マウンドで泣き崩れた。

 前日の準決勝からの連投。左手中指にはまめができていた。一球ごとに走る痛み。だが、完投を志願した。「自分がしっかりして、絶対にもう一度甲子園に行く」という、エースとしての自覚が芽生えていた。

 センバツ後、調子を崩した五明大輔投手(同)に代わり、マウンドを任されることが増えた。「野球だけでなく、人間的にも中心になれ」と、岩井隆監督(40)に服装、あいさつを厳しく指導される日々。期待の裏返しと思い、耐え抜いた。

 自宅は学校と同じ加須市内だが、自主練習して、帰宅はいつも午後十一時すぎ。今春の県大会では、ダイビングキャッチの際に腰の骨を骨折したが、復帰後は連日10キロの走り込みをこなした。

 「粘り強くなったし、あいつが一番成長した」と岩井監督。橋本投手は「岩井先生と、この仲間と野球ができて本当に良かった。学んだことは、絶対に次に生きる」と、新しい舞台での活躍を誓った。 (小沢誠介)

 

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