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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・茨城】

<熱球譜>代打で「エンジン全開」 高萩清松3年 豊田大輔選手

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 コールド負けが迫る七回裏1死で、代打に送り出された。「次につなげないと」。思い切り直球を振り抜いた。低い打球がセンターへ抜け、チーム3本目の安打となった。一塁上で「よしっ」と拳を握り締めた。「全員の気持ちが乗り移った」と安島尚毅監督。

 昨年八月まで、自動車部の部長を務めた。技能士の資格を持ち、少ないガソリンでどれだけ長距離を走れるか燃費を競う省エネカー作りに励んでいた。

 「人が足りないんだ」。昨夏の大会後、野球部員が8人になることを聞かされた。野球経験は2年しかなかったが「力を貸せたら」と部長を辞めて野球部に加わった。

 夏の炎天下での練習について行くのがつらかった。バント練習でボールが指先に当たり骨折もした。それでも「初心者で途中から入ったのに輪に入れてくれた」。仲間に支えられた一年だった。

 この後、自動車部に戻り、省エネカーの全国大会に出場する予定だ。「迷惑をかけた監督や仲間のためにも良い結果を残したい」。舞台は変わっても最後の戦いは続く。 (近藤統義)

 

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