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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・茨城】

<熱球譜>監督と築いたチーム 茨城東3年・堤聖主将

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 6点差の八回裏2死二、三塁で力を込めて直球を投げ込んだ。納得の一球だったが左前に打ち返され、コールド負けが決まった。

 「ここまで一緒に野球ができて感謝している」。この日朝、屋代和成監督からメールが届いた。「まだこのチームでやりたいから絶対勝ちます」と返信した。

 16人の部員のうち三年は自分だけ。一年で入部したときから同級生はいなかった。

 それでも野球が好きで、慕ってくれる後輩のためにも続けた。最終学年は主将を任せられたが、監督の指示通り練習しても勝てない。昨秋、衝突覚悟で監督に思いをぶつけた。「何が足りないか、ちゃんと説明してください」。以来、監督と一緒に練習メニューを考え、一番遅くまで練習し、率先してグラウンド整備に向かった。チームの雰囲気も明るくなった。

 「いろいろあったけど3年間お疲れさま」。試合後にベンチで監督と抱き合うと、自然と涙が込み上げた。誓い通りにならなかったが、涙を拭くと晴れやかな表情を見せた。 (近藤統義)

 

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