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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・茨城】

<熱球譜>420球を糧に「来年こそ」 土浦湖北2年・野口和希投手

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 体はもう限界だった。三回にフォームが崩れ、キレが落ちた変化球を狙われた。2死から5連打を浴びて3失点。満足いく投球はできなかった。

 今大会すべて先発し、前日の4回戦で延長十四回、157球で完投した。全身に疲労が残り、ひじにも痛みがあった。しかし、「弱みを見せると仲間も駄目になる」とチームメートにあえて余裕の表情をみせた。

 今春から主戦を任された。持ち味であるテンポの良い投球で、春以降、一試合で3点以上取られたことはなかった。走り込みで体力も強化し、夏に備えてきたつもりだった。

 五回満塁のピンチを切り抜け、七回まで投げ続けた。「何が何でも自分が抑えてやる」。主戦としての意地がマウンドに向かわせた。監督の目には「下半身がふらついている」と映り、この回で交代させられた。

 「来年は頼むぞ」。三年生から夢を託された。「状態が良ければもっとできた。絶対に最後まで投げてやる」。借りを返すため今大会投じた420球を無駄にしない。 (近藤統義)

 

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