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【第93回全国高校野球選手権大会(2011)・茨城】

<熱球譜>名将と歩み つかんだ背番号1 常総学院3年 滝沢 雅也投手

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 見えない“魔法”の力を信じていた。「木内マジックと呼ばれるくらいだから。監督さんに教わったことをやれば、負けるはずがない」。だが、思いは実を結ばない。九回途中まで投げて2失点。好投は報われず、木内監督と歩んだ3年間の野球生活が終わった。

 野球を始めた小学二年のころから常総学院に進学すると決めていた。「何度も優勝しているし、木内監督もいる。監督さんは誰よりも野球を知っていて、すごいとしか言いようがない」

 あこがれて入った強豪校。練習では名将に口を酸っぱくして諭された。「良い投手と勝てる投手は違うんだ。勝てる投手になれ」。助言を元に今年二月、上手投げから横手投げに変えた。「上から投げて通用しなかったから。勝てる投手になって役に立ちたかった」

 慣れない投球フォームで右脇腹を痛めながらも元に戻そうとしなかった。「制球が良くなった。これでいく」。控え投手の座からはい上がり、エースナンバーをつかんだ。

 木内監督の退任で注目が高まった中でも「重圧は感じなかった」という。打ってはチーム唯一の3安打。投打に奮闘するも勝利につながらなかった。「監督さんに申し訳ない」。背番号1はひたすら自分を責めた。 (永山陽平)

 

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