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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・千葉】

<ヒーロー>今年も16強の山越えた 館山総合3年 黒川雄太朗投手

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 九回、目の前に迫った勝利に気持ちを抑え切れず、ストライクを奪うたびに笑みをこぼした。最後はこの日切れがよかったスライダーで三振を奪うと、力強く握った拳を三塁側ベンチに向かって振り上げた。3試合連続完封が決まった瞬間だった。

 3回戦でも15奪三振と好成績を残したが、「変化球は、今日の方が調子よかった」と言う。身長168センチと小柄な身丈だが、球の切れはイニングを重ねても衰えず、この日も8三振を奪った。

 「一つの山を乗り越えました」と試合後は汗をぬぐった。昨夏の成績はベスト16。この日の勝利でこれに並んだ。

 「やっとスタートラインに立てた気分」と話す黒川栄一監督は、「控えの選手が(登板に)飢えている」と冗談を飛ばしながら、エースをたたえる。

 今年の春休みは、選択の授業で、海洋について学ぶ50日間の遠洋航海に出た。3泊4日でハワイに赴き、残りは船の中で過ごす日々。狭い船内では、満足な投球練習ができず、帰国後に迎えた春の大会は、習志野に7点差で敗れた。

 夏のベスト8を目指し戦う相手は、またも習志野。この日は先制点に絡む二塁打を放つなど打撃でも光ったが、チームとしては残塁が目立った。得点につながるバッティングを次の課題に挙げ、昨夏の覇者に挑む。 (佐々木香理)

 

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