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【第94回全国高校野球選手権大会(2012)・茨城】

<熱球譜>「兄へのこだわり消え完全燃焼」 鬼怒商3年・広瀬篤投手

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 試合中は勝負にだけ集中し、もう兄へのこだわりはなかった。

 入学を決めたのは鬼怒商で投手をしていた4歳上の兄の練習試合を見に行ったのがきっかけ。何よりチームが楽しんで野球をしている姿に憧れた。

 小学高学年ごろから野球が得意だった兄と比較され、いいプレーをしても兄の陰に隠れた。いつのまにか兄への競争心が芽生えた。変化球を交ぜて変則的な投球をする兄とは反対の速球派を目指した。兄のアドバイスも受け付けず、意地を張った。

 一方、チームは「自信をつけるため」今大会の300日前に1人10万回バットを振る目標をたてた。1日にすると約330回。全員が毎日数えてマネジャーに報告し、ついに大会前日に全員が達成した。「団結できることがうれしく自分も気が付いたら兄への対抗心は消えていた」

 低めの速球がこれまでで一番走ったと手応えを感じたように好投したが、継投の間に相手打線に捕まった。「負けてしまったが完全燃焼」。チームメートと力を合わせたことに充実を感じる。 (小沢慧一)

 

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