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【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・千葉】

<ヒーロー>故障乗り越え志願の連投 木更津総合2年 千葉貴央投手

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 粘り勝ちのひと言に尽きる連続完投だった。疲れはあったがこの日朝、五島卓道監督に「自分が先発いきます」と志願しての連投。「マウンドに立った瞬間に肩や腰の疲労感はすっと消えた」という。

 ピンチは何度もあった。八回裏2死から連続安打を浴びた際は、秋庭豪太捕手(三年)が「点取られても俺たちが取り返すから」とマウンドに駆け寄った。開き直って右腕を振り、得意のスライダーを投げ込んだ。二塁ゴロでこの回も乗り切り、甲子園にぐっと近づいた。

 九回最後の打者もスライダーで打ち取ると「正直ほっとした」。延長十三回の激戦となった準決勝と、この日合わせて320球を投げた。

 故障を乗り越え、夏に戻ってきた。春の大会後、右肩や腰の痛みが増し、六月後半までリハビリに専念した。その間、代わりにエースを務めた笈川翔太投手(三年)から「夏に帰ってこい」と励まされた。「心強かった。治療に専念できたのは笈川さんの存在が大きい」と感謝する。「恩返ししたい」との思いを、この日の一球一球に込めていた。

 二度目の甲子園のマウンドに「去年は行くだけで満足するところもあった。今年は自分で勝ちにいく」。力強い大黒柱に成長した。(佐々木香理)

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