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【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・東東京】

<熱球譜>気持ちでつなぐ 二松学舎大付3年 行方寿幸(なめかた かずゆき)選手

3回途中から3番手で登板した二松学舎大付の行方選手

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 一、二回で6点を取られて迎えた三回裏、無死二塁のピンチで、二松学舎大付の一塁手行方寿幸選手はマウンドに立った。先発のエースと2番手が打ち込まれ、「ここは自分しかいない。気持ちで抑えてやろう」と自分を奮い立たせた。

 練習試合では投げたことはあるが、公式戦は初登板だった。「苦しい時、中心になって頑張り、一番頼りになる。あの状況で試合の流れを止めてくれるのはあいつだけ。技術より人間性、気持ちで起用した」と市原勝人監督。「希望を捨てず、相手の攻撃を断ち切ってくれた」と、期待に応えたチームの精神的な柱をねぎらった。

 五〜七回は修徳打線を零点に抑え、「いけると思った」と行方選手。打っても3安打、2打点と4番の役割を果たし、六回には3点差まで詰め寄った。しかし体力は限界寸前。「七回ぐらいから左脚の裏がつっていた」

 迎えた八回、二つの四球から修徳に4点を許し、つかみかけた流れはスルリと逃げた。試合終了の瞬間「監督を甲子園に連れて行けなかった」という思いが突き上げ、むせび泣いた。最後の夏が終わり、高校のユニホームは脱ぐが、「野球は大学でも続ける。もっと厳しい練習をして上を目指す」と誓った。 (村松権主麿)

 

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