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【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・西東京】

<ヒーロー>磨いた速球で2安打完封 日大三3年・大場遼太郎投手

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 最後の打者を一塁ゴロに打ち取り、歓喜の瞬間がやってきた。日大三のエース、大場遼太郎投手は、真っ先に駆け寄った佐々木優一塁手と抱き合って跳び上がり、集まってきたナインと喜びを分かち合った。

 7奪三振、被安打2で零封。初回に味方が先制してくれ、課題の立ち上がりも気を楽にして投げられた。切れのいいストレートとスライダーでぐいぐい押し、「今大会で一番、調子が良かった」。四回には相手の4番打者から143キロの直球で空振り三振を奪った。

 それでも「2本打たれたから八十五点」。毎試合、完全試合を狙っている。意識して狙うなと周りは言うが、「それが一番の勝ち方じゃないですか」と負けん気の強いところを見せた。

 167センチと小柄ながら、最速147キロの直球を投げる。学校の周囲1キロをダッシュしたり、部に代々伝わる丸太を持って、左右翼間を30本走ったりして足腰や肩の強化に努め、昨秋から5キロ、球速を上げた。

 2番手として登板した昨夏の甲子園の初戦。聖光学院(福島)に0−1とリードされた八回、三塁に走者を置いて、高めの直球をセンター前に運ばれ追加点を許した。九回表に先輩が本塁打を打っただけに、「八回の1点がなければ勝てた」と、今でも悔しがる。

 「昨年は自分のせいで負けたので、借りを返したい」。西東京での優勝は、あくまで通過点。その目はすでに、甲子園の高みを見据えていた。 (小形佳奈)

 

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