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【第95回全国高校野球選手権大会(2013)・栃木】

<熱球譜>6連投 ベスト尽くし 青藍泰斗・沢田大季投手(3年)

6連投ながら、優勝まであと一歩の好投を見せた沢田投手

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 23年ぶりの甲子園出場を逃した瞬間、ベンチ前で泣き崩れた。「作新相手によく投げたよ」。仲間の励ましに、「俺が打たれたんだ」と相手の肩を抱いて涙を拭うと、「最後は笑顔でいようぜ」とグラウンドに伏すナインに呼び掛けた。

 前日の延長十回に続いて、この日が六連投。大会中は、とにかく体を休めることだけを考えた。試合後にマッサージを受けると、早めに床に就いた。

 決勝当日。「肩の状態は悪くないし、精神的にも充実していた」。周囲の心配をよそに、一回から130キロ台の速球と低めのスライダーで相手を揺さぶる。得点圏に走者を背負うものの、六回まで強打線を抑えた。

 しかし、100球を超えたあたりから、握力は徐々に弱まり、制球が微妙に甘くなる。七回1死三塁から、甘く入ったスライダーを左翼線に運ばれ、1点をかえされた。九回は2死から俊足の1番打者に死球を与えると、疲れからか、一塁走者への警戒を怠り、二つの盗塁を許し、連続適時打を浴びた。

 「最終回は少し焦り、投げ急いでしまった。甘い球を見逃さない作新はさすが」と相手をたたえた。「大学でも野球を続け、将来はプロ選手として甲子園に立ちたい」。自分に言い聞かせるように雪辱を誓った。 (石川徹也)

 

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