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【第96回全国高校野球選手権大会(2014)・栃木】

<ヒーロー>不屈の4番背番号は「18」 作新学院(3年)田中巧馬(たくま)選手

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 待ちに待った高めのカーブを無心で振り抜くと、経験したことのない強い当たりを感じた。走りながら、白球が左中間に吸い込まれる瞬間を見届け、右手を高く突き上げた。

 六回、勝ち越しの本塁打で2点を奪い、勝利への流れをつくった。4番打者だが、栃木大会の背番号は「18」。背番号「5」で臨んだ春の県大会で死球を受け、右手首を骨折した。全体練習を離れ、左手のみを使った打撃練習を黙々とこなした。ギプスが外れた時には、夏の大会まで一カ月を切っていた。

 負傷中、何よりも気を付けたのは、仲間の士気を下げないように明るく過ごすこと。「背番号でなく、何をやってきたかがすべて」と切り替えた。左手を鍛えたため、ミート力が上がり、「相手投手に崩されにくくなった」と、にやりと笑う。

 二年だった昨夏の甲子園で、3回戦の日大山形(山形)戦に代打として出場。三振に仕留められ、チームは敗退した。「監督から『この悔しさを忘れるな』と言われた。今度は大暴れしたい」。不屈の打者の反撃が始まった。 (大野暢子)

 

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