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【第97回全国高校野球選手権大会(2015)・東東京】

<熱球譜>修徳3年・勅使川原快主将 自分らしくチームまとめ

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 昨夏の新チーム発足からたった1カ月で主将から副将に降ろされた。「ぐいぐい引っ張る」理想の主将像を追い求めたが空回り。持ち前の元気が影をひそめた。打撃不振にも陥った。

 副将として新主将を支えるうちに周囲が見えるようになり、試合や練習でチーム一大きな声で的確な指示を出せるようになった。春季大会後、阿保暢彦(あぼのぶひこ)監督から「副将でやってきたことをそのままやればいい」と再び主将を任された。

 一、二年生が9人ベンチ入りする若いチーム。練習後に良かったところをほめたり、グラウンドから駅への道を一緒に帰ったりと、下級生とコミュニケーションを取るよう努めた。もともと穏やかで和を大切にする性格。「自分は自分だと気付いた」。信頼が深まり、まとまりが出た。

 今大会は5回戦までの4試合で3本塁打と打撃は好調だった。阿保監督は「初戦のホームランでチームが勢いづいた。元気に引っ張ってくれた彼に言うことはない」とねぎらう。

 「史上最も弱い」と監督に言われたチームが8強まで進んだ。ピンチにもベンチからは大きな声が響いた。試合終了後、仲間たちのすすり泣きが響くベンチ裏で、主将として泣くのをぐっとこらえて言った。「ナイスゲーム。自分たちらしい試合をしたよね」 (小形佳奈)

 

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