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【第98回全国高校野球選手権大会(2016)・東東京】

<熱球譜>チームの大黒柱 背中で引っ張る 東亜学園・鈴木翼主将

9回表、見逃し三振に倒れ立ち尽くす東亜学園の鈴木翼主将

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 九回2死二、三塁の勝ち越しのチャンス。直前にあわや本塁打のファウルを放ったが、外角いっぱいの直球に手が出なかった。「あの場面で自分が見逃し三振をしたのが全て」。主将で4番。チームの大黒柱だからこそ、負けの責任を一人で背負い込んだ。

 東亜学園は、夏3度の甲子園出場を果たしている古豪。だが、今年のチームは「例年よりも弱い」と上田滋監督に言われてきた。授業態度など生活面でも怒られ続けてきた。

 「悔しい気持ちがあった。背中で引っ張って行こうと思った」。練習で緩慢なプレーを注意し、日常生活も模範になるように心掛けた。一体感を持ったチームは、27年ぶりの甲子園に王手をかけた。上田監督も「常に先頭で頑張ってきてくれた」と認める。

 四回表にチーム初安打となる二塁打を放ち、「チームを引っ張る」という言葉を有言実行した。勢いに乗り、昨夏の王者を最後まで苦しめた。

 試合後に「1年が過ぎるのは早い。やるべきことをやって甲子園に行ってほしい」と後輩たちを思いやった。最後までチームを思う主将の姿だった。 (酒井翔平)

 

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