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【社会】

運転手死亡で労災申請 「残業月150時間超」

 運送会社で働いていた埼玉県三郷市の男性運転手=当時(52)=が4月に死亡したのは、残業が月150時間を超える長時間労働が原因として、遺族が10日までに、川口労働基準監督署に労災を申請した。同日、遺族や代理人弁護士が記者会見し明らかにした。申請は6日付。

 代理人によると、男性は東京都足立区の運送会社「ライフサポート・エガワ」の社員だった武田正臣さん。武田さんは埼玉県戸田市の事業所に所属し、大型トラックで主に菓子を工場から小売店の物流センターに運んでいたが、4月28日、勤務中に致死性不整脈で死亡した。

 武田さんは普段、午前2時半までに出社し夕方まで働いていた。繁忙時には午後11時ごろに帰り、1時間半ほど寝て再び出勤したという。遺族側が調べた死亡前1カ月の残業時間は158時間に上った。

 会社は朝、タイムカードで出勤記録をする前に荷物の積み込みをさせていた。また、運転以外の労働時間をエガワ社とは別の法人の業務として分けて記録していたという。代理人は「別法人には営業実態がなく、労働時間規制の回避を狙ったものだ」と指摘している。

 エガワ社の担当者は「遺族や弁護士には真摯に対応させていただいているが、会見の内容を承知しておらず、これ以上コメントはできない」としている。

 来年4月に始まる残業時間の上限規制は、トラック運転手などの自動車運転従事者は5年間適用が猶予される。代理人は「速やかに運転手の労働時間規制を図るべきだ」としている。

(共同)
 

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