東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

座間9人殺害、27歳男起訴 東京地検 強盗殺人などの罪

 神奈川県座間市のアパートで九人の切断遺体が見つかった事件で、東京地検立川支部は十日、強盗殺人と強盗強制性交殺人、死体損壊、死体遺棄の罪で、無職白石隆浩容疑者(27)を起訴した。精神鑑定の結果、刑事責任能力があると判断した。今後、裁判員裁判で審理されることになり、社会を震撼(しんかん)させた大量殺人事件の解明の場は法廷に移る。

 起訴状などによると、白石被告は昨年八〜十月、自殺願望をツイッターに書き込むなどした男女九人を自宅アパートに招き入れ、暴行するなどした上でロープで首を絞めて殺害。現金数百〜四十万円前後を奪い、遺体を切断し、遺棄したとされる。立川支部は認否を明らかにしていない。

 白石被告は昨年八月、神奈川県厚木市の女性会社員=当時(21)、群馬県邑楽町の高校一年女子生徒=同(15)、神奈川県横須賀市の福祉施設職員の男性=同(20)=の順に殺害。九月に埼玉県所沢市の女子大学生=同(19)、春日部市の女性=同(26)、福島市の高校三年女子生徒=同(17)、さいたま市の高校二年女子生徒=同(17)、十月に横浜市のアルバイト店員女性=同(25)=と東京都八王子市の女性=同(23)=を殺害したとされる。

 関係者によると、白石被告は九人全員の殺害を認め、動機については女性への暴行目的に加え、「金銭目的だった」と供述しているという。

 白石被告はわずか二カ月間に九人を次々と殺害し、遺体の一部を自宅に保管するなど犯行態様の異様さが際立っており、立川支部は今月三日まで約五カ月間、精神鑑定を実施。その結果、犯行時に善悪の判断はできる状態だったと診断されたほか、ツイッターで誘い出すなど計画性も認められるとして、刑事責任能力があると結論づけた。

 今後の裁判員裁判でも、弁護側が責任能力の有無を争い、あらためて精神鑑定を求めることが予想される。裁判が始まる前に争点を絞る「公判前整理手続き」は長期化するとみられる。

<座間市の9人切断遺体事件> 神奈川県座間市のアパートで2017年10月、当時15〜26歳の男女9人の切断遺体が見つかり、警視庁はアパート住人の白石隆浩被告を殺人容疑などで逮捕。ツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)に自殺願望を書き込んだ若者に対し、「一緒に死のう」などと投稿して誘い出し、殺害する手口が社会に衝撃を与えた。政府は17年12月、自殺を誘引する投稿の削除をSNS事業者に要請するなどの再発防止策を決めた。

<お断り> 性犯罪を含む凄惨(せいさん)な起訴内容、遺族の意向などを検討・考慮し、被害者を匿名としました。

(東京新聞)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報