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【国際】

JOC竹田会長を捜査 仏当局、五輪招致めぐり 贈賄疑いで聴取と報道

 【パリ=竹田佳彦】フランス紙ルモンド電子版は十一日、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの招致に絡む贈収賄疑惑で、フランス捜査当局が、招致委員会の理事長だった竹田恒和(つねかず)・日本オリンピック委員会(JOC)会長(71)を昨年十二月十日に贈賄の疑いで聴取し、起訴に向けた本格捜査を開始した、と報じた。捜査当局の報道官は本紙の取材に捜査開始を認めた。 

 ルモンドによると、JOCは国際オリンピック委員会(IOC)委員だったセネガル出身のラミン・ディアク国際陸上競技連盟会長(当時)とその息子にアフリカ選出委員の支持を取りまとめてもらおうと計画。一三年七月と十月の二度にわたり、シンガポールのコンサルタント会社ブラックタイディングス社(イアン・タン代表)に計百八十万ユーロ(約二億二千万円)を振り込み、一部が息子に渡ったとされる。

 仏捜査当局は、竹田氏がJOC責任者として、賄賂の支出を認めた疑いがあるとみている。

 仏捜査当局は一七年二月、日本側の協力を受けて東京で竹田氏の聴取も実施した。

 ルモンドによると、竹田氏は振り込みについて「仲介会社から報告書を受け取った。中身は読んでいないが、当時の招致委員会幹部から具体的かつ詳細な報告は受けていた」と述べ、適切な支払いだったとの認識を示したという。

 仏当局がこれまで、五輪招致での贈収賄事件を巡り、ブ社の金銭の流れを調べてきたところ、JOCの二件の振り込みを把握。東京開催が決まった一三年九月の前後にあたり、不自然な入金として捜査を開始したとみられる。

 ディアク氏の息子は一六年のブラジル・リオデジャネイロ大会と、一八年平昌冬季大会の招致を巡っても、アフリカ選出の委員らに影響力を行使した疑いで仏当局が捜査している。

◆竹田氏コメント「正当な対価払った」

 竹田恒和JOC会長は十一日、JOCを通じてコメントを発表し、仏当局から五輪招致を巡る一連の疑惑捜査で「担当判事のヒアリングをパリで受けた」と認めた。

 その上で「招致委員会はブラックタイディングス社のコンサルタント契約に基づき、正当な対価を支払ったものであり、贈賄にあたるような不正は何も行っていないことを私は説明した」と主張。「ヒアリングで新しい事実が判明したということもなかった。疑念を払拭(ふっしょく)するために今後とも調査に協力する」と述べた。

<たけだ・つねかず> 明治天皇のひ孫で、1947年生まれ。小3から馬術を始め、72年ミュンヘン五輪、76年モントリオール五輪に出場。その後も馬術を中心にスポーツ界の要職を歴任し、91年に日本オリンピック委員会(JOC)理事、2001年から会長を務め、現在10期目。12年から国際オリンピック委員会(IOC)委員。東京都出身。慶応大卒。父の故恒徳(つねよし)氏もIOC委員などを務めた。

(東京新聞)

 

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