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【社会】

辺野古新基地「私たちの問題」 さいたまでシール投票 反対多数

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡る県民投票が十四日に告示されるのを前に、さいたま市の市民グループが十一日、通行人に建設の賛否を問うシール投票を実施した。首都圏の人にも米軍基地について考えてもらい、世論を喚起する狙い。県民投票と同様、「建設賛成」「反対」「どちらでもない」の三択制で、結果は反対が多かった。 (浅野有紀、井上靖史)

 主催したのは、埼玉県在住の沖縄県出身者や平和運動に取り組む人らでつくる「沖縄に応答する会@埼玉」。

 日米安保条約に基づき、在日米軍専用施設の七割が国土の0・6%の沖縄に集中する。そんな実態を知ってもらい、基地や安全保障をどうするべきか、本土の人にも考えてもらおうと企画し、「沖縄の問題は私たちの問題です!」と書いたビラも配った。

 シール投票は午前十一時ごろから浦和駅前、午後一時ごろから大宮駅前でそれぞれ一時間十分ほど実施。賛成、どちらでもない、反対の順に、浦和は八、六、百五十五人、大宮は四、八、百四十四人で、いずれも反対が圧倒的に多かった。

 同市桜区の無職川口小夜子さん(70)は「沖縄に基地が多すぎる。周辺国との緊張をかえって高めているように思う。憲法九条を持つ日本はもっと平和のために活動するべきだと思う」と反対のシールを貼った。

 沖縄県は昨年十一月、埋め立て工事にかかる工費が二兆五千五百億円に膨らむとの試算を公表している。同市浦和区の会社員女性(45)は「防衛費に税金は十分使っているし、米軍基地が本当に必要なのか。これまでの選挙で民意は(新基地反対と)示されてきたのに、推し進める意味が分からない」。

 米ニューヨーク州出身で同市大宮区の翻訳業デイビット・ロザスコさん(46)も「移設費用がもったいない。米国の植民地みたいな扱いは良くない」と反対のシールを貼った。

 一方、今春から市内に転居するため下見に来たという大阪市の会社員男性(39)は「ジュゴンやサンゴを守れという意見があるが、自然と防衛はてんびんに掛けられない」と建設に賛成。二十代くらいの男性は「よく分からないので」と、どちらでもないにシールを貼った。

 会の事務局長で沖縄県石垣市出身の山田ちづこさん(69)は「本土の人も、思った以上に関心を持っていると感じた。他の地域でも同様の取り組みを続け、多くの人に沖縄の問題を考えてもらえるよう、活動を広げたい」と話した。

(東京新聞)

辺野古新基地建設の是非についてシール投票する通行人の男性=さいたま市大宮区で(井上靖史撮影)

辺野古新基地建設の是非についてシール投票する通行人の男性=さいたま市大宮区で(井上靖史撮影)
 

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