文字サイズ

群馬ニュース

小選挙区候補者の横顔(1区)

(届け出順)

 衆院選で舌戦が繰り広げられている。県内5つの小選挙区に立候補しているのは合わせて15人。誰に将来を託すか。各候補の政治信条や暮らしぶりを選挙区ごとに紹介していく。 (聞き手・菅原洋)

◆佐田 玄一郎(さた げんいちろう)氏 61 自前<8>

◇技術者として工事現場へ

 祖父は元参院議員。地元建設会社の社長を務めた父が故竹下登元首相の支援者だった縁で、秘書や旧大蔵相秘書官を経験した。

 「元首相の人柄にほれた。海外のダイナミックな外交の世界などに接し、政治家を志した」と振り返る。

 北海道の雄大な自然に憧れ、北海道大工学部に入学。卒業後は東京の会社で技術者となり、トンネルなどの工事現場に出た。「前橋が東京に負けている」と感じ、家業だった地元建設会社に移った。

 週刊誌が報じた過去の女性問題には「事実ではない部分もあるが、反省しておわびしたい」と語る。

 「日本は曲がり角にある。アベノミクスがまだ行き渡っていない地方を元気にしたい」

◆上野 宏史(うえの ひろし)氏 43 無前<1>

◇経産省で中小企業振興策

 内閣官房副長官を務めた上野公成・元参院議員が義父。経済産業省のキャリア官僚だった当時に見込まれ、婿養子に入った。

 「経産省で十七年間、中小企業や商店街の振興策などを担当したが、省益優先や縦割り行政に限界を感じた。政府の仕組みを変えるのが、政治家の役割」と考え、義父の後を継いだ。

 みんなの党で参院議員となり、日本維新の会、次世代の党と移り、今回は無所属で出馬。「私自身の主張はブレていないつもり。個人を前面に出し、一議員として地元の声を国政に伝えてきた」と説明する。

 「消費税を増税するならば、無駄な歳出の削減を進め、国会議員の定数も減らして身を切る改革をやるべきだ」

◆宮崎 岳志(みやざき たけし)氏 44 民元<1>

◇元新聞記者 少女小説3冊

 「中央大の弁論部に入り、当時の日本新党で選挙の手伝いもした」と政治家を志したきっかけを語る。

 大学卒業後は「公共性の高い仕事で地域を勉強したい」と地元新聞社へ。十五年間記者を続け、前橋赤十字病院長の父に助言を受けて医師不足など医療問題の記事を書いた。

 政治を担当していた当時、民主党の誘いを受けて公募に応じ、二〇〇九年の衆院選で初当選。在任時には「官僚が支配し、政治家が上に座っていた」と感じた。少女向けのファンタジー小説を三冊出版するという意外な一面もある。

 「落選後の二年間は妻が家計を支え、自分も子育てをしてきたが、大変さが分かった」と少子化対策の必要性を説く。

◆店橋 世津子(たなはし せつこ)氏 53 共新

◇保育士生活13年 政治意識

 昨年九月に赤旗の記者となり、県内を回ってきた。

 「原発関連の裁判を傍聴し、特定秘密保護法などに反対する声や、食費や光熱費を切り詰める生活保護受給者の訴えを聞いた」。取材した実感を込める。

 保育士を十三年間務め、自らも長女を育てるうちに、「子どもを持てる社会環境にはない」と政治を意識し始めた。

 前橋市議を一期務めたが、「地方議会では解決できない問題もあり、国政を変えたい」と思うようになった。二〇一〇、一三年の参院選に続き、今回が三回目の国政挑戦となる。

 「保育士として子どもに接してきただけに、戦争をしない国にするのが柱。集団的自衛権の反対に力を尽くしたい」