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【2001年4月 渡良瀬有情】

春の訪れ

撮影・文 堀内洋助


 「ピックイ−、ピックイ−」とサシバの鳴く声が渡良瀬遊水地に響くと、春の訪れを実感する。サシバは夏鳥として東南アジアから渡来するタカだ。

 ある年、ラクウショウの木でサシバに偶然出合った。新緑が芽吹いた枝に止まり、キョロキョロして落ち着きがない。突然、一羽(雄)が飛来し、ヘビをプレゼントする求愛給じが行われた。すぐに雄は離れたが、数分後に舞い戻り、交尾をした。約十数秒間「キャッキャッキャ−」の声が森に響いた。交尾の後、雄は約10メートル横の枝に止まり、ヘビを食べる雌を見守っていた。

 春は、このような珍しい自然のドラマに遭遇する事が多い。先月21日のヨシ焼きの後、大きなつむじ風が次々に発生し、灰が舞い上がった。一カ月後、ヨシは人のひざ程に成長する。その間、ヨシの間で、絶滅寸前とされる絶滅危惧・A類のトネハナヤスリが、芽吹き枯れていく。はかない命だが、ヨシ焼きがないと誕生しない植物なのだ。ヨシの葉先から一滴一滴落ちる露の姿も春が一番。ヨシは地中の水をろ過するという。

 この遊水地で大きく成長したヨシが、足尾の植樹に初めて利用される。下に敷くと、保温と乾燥防止に役立つという。市民ボランティアが足尾に緑を育てて6年目。今年は、4月22日午前10時30分、足尾ダム手前の大畑沢緑の砂防ゾ−ン駐車場集合。昼食、軍手、雨具は必要。参加は無料だが、1000円カンパ有り。用意できる人はシャベル、クワ、苗木を持参。連絡先は、足尾に緑を育てる会 TEL&FAX 0288・93・2180(神山英昭さん)

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