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【2002年6月 渡良瀬有情】

仲夏の朝

撮影・文 堀内洋助


 歳時記は夏を、初夏・仲夏・晩夏の三つに区分している。初夏は立夏(5月6日)から芒種(6月6日)まで。仲夏は芒種から小暑(7月7日)の前日まで。晩夏は小暑から立秋(8月8日)の前日までである。

 仲夏は一年間で一番日の出が早い季節だ。4時25分から30分を行き来する。最も日が長いのは21日の夏至。日の出の方位は+30度であり、この一ヶ月は最も北から昇ってくる。

 朝が早いのは実にうれしい。午前4時前の薄明から撮影を開始でき、一日が二日分に感じられる。以前、渡良瀬遊水地でサシバの繁殖の観察をしていたころは連日、出勤前に通った。「早起きは三枚の得」というカメラマンのことわざのようないい出会いが数多くあった。

 特にいい光景は、梅雨晴れの朝焼け。久しぶりに見る豊かな色彩に心がいやされた。アシ原や水辺からほんのりと霧がわき、水面に魚がはねて波紋が広がるのもいい。また、「カッコー、カッコー」など、朝の空間に響く夏鳥の歌声の最高だ。

 そのような遊水地の自然を一冊にした本が、このほど藤岡町から「藤岡町史 資料編 渡良瀬遊水地の自然」(2000円)として出版された。

 同町は合併40周年記念事業の一環で、町史の編さんに取り組み6冊を刊行。今回は遊水地の自然環境を、地形と地質、植物、野鳥、両生類、は虫類、昆虫、魚類、水環境と水生植物の分野ごとにまとめている。遊水地の自然を学ぶ貴重な学術書だ。

 購入場所は同町中央公民館の町史編さん室(月〜金)と歴史民俗資料館(土・日)。郵送の購入も受け付けている。問い合わせは、藤岡町教育委員会事務局生涯学習課町史編さん係=電話・0282(62)4569

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