東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 栃木 > 渡良瀬有情 > 2005年度

ここから本文

【2005年度 渡良瀬有情】

2005年度撮影者口上

2006年3月 春の詩

2006年3月 春の詩

 早春の渡良瀬遊水地は、移動性低気圧が次々に通り過ぎて雨の日が多くなった。歳時記では春雨といい、しとしとと降る細かい雨である。木の芽や花や植物の成長を促す。枯れ枝にびっしりと水滴が付いた情景は美しい。特に逆光で見るとキラキラと輝き、まるで雨の花が咲いたよう。

記事全文へ

2006年2月 春光

2006年2月 春光

 日本屈指のワシタカ類の越冬地として知られる渡良瀬遊水地で5日、恒例のワシタカ類の生息調査が実施された。日本野鳥の会栃木県支部の主催で1992年から始まり今年で15回目。約40名が9カ所のポイントで午前10時から2時間半観察した。

記事全文へ

2006年1月 冬の色

2006年1月 冬の色

 渡良瀬遊水地にある谷中村遺跡を訪ねた。冬ざれたアシ原の中に住居跡の木立と古道が今も残る。延命院跡の参道には村人の信仰の歴史を伝える「十九夜さま」と「庚申さま」の石塔が並ぶ。その先に小さな鐘があり、たたくと深い響きが村跡に広がった。

記事全文へ

2005年12月 冬めくアシ原

2005年12月 冬めくアシ原

 冬型の気圧配置がゆるみ小春日和となった24日朝、渡良瀬遊水地は雄大な川霧が発生した。日の出と共に川霧は消えることが多いが、この日は珍しく逆に増え続けた。冷え込んで風が止んだためだろう。アシ原一面に漂う乳白色の光景に魅了された。

記事全文へ

2005年11月 晩秋の匂い

2005年11月 晩秋の匂い

 渡良瀬川源流の社山には煙害で立ち枯れた木が数多く見られる。ササのじゅうたんに墓標のように立つ姿は、亜硫酸ガスのすさまじさを今に伝える。特に、山頂から黒檜岳(くろびだけ)に向かう途中の斜面に目立つ。鮮やかな紅葉とのコントラストが足尾の山の歴史を物語っている。

記事全文へ

2005年10月 蘇った紅葉

2005年10月 蘇った紅葉

 秋の朝、渡良瀬遊水地にある旧谷中村遺跡で日の出を待った。薄明の空は、赤、だいだい、黄色と刻々と明るく鮮やかに変ぼうした。アシ原の水辺からほんのりとわく川霧。屋敷林から日が昇った時、魚がジャンプして美しい波紋を描いた。自然の光と色に至福を感じたひとときだった。

記事全文へ

2005年9月 秋の朝

2005年9月 秋の朝

 渡良瀬遊水地で3日、同地の植物を長年調査する大和田真澄さん主催の植物観察会が行われた。関東各地から30数名が参加し、貧栄養性の湿地に咲く植物を中心に観察。かれんな黄色い花の食虫植物ミミカキグサや主に山の湿地に生えるイトイヌノヒゲに人気が集まった。ほとんど見られなくなっているという。

記事全文へ

2005年8月 夏の匂い

2005年8月 夏の匂い

 台風7号が去った関東地方は7月27日、フェーン現象の影響で強風と厳しい暑さに見舞われた。夕方、足利市の小高い山に登ると増水した渡良瀬川と北関東の山並みがくっきりと望めた。日が沈み、川面に薄暮の空の色が映った。夕焼けと街の灯りが夕景の川を印象的にしていた。

記事全文へ

2005年7月 足尾の夏

2005年7月 足尾の夏

 都心から電車に乗って約1時間。栃木・群馬・茨城・埼玉の四県にまたがる渡良瀬遊水地の湿地帯がある。約3300ヘクタールで、JR山手線の内側の半分に相当する。夜明けごろ見られる川霧は有名で、訪れる人が多い。

記事全文へ

2005年6月 初夏の源流

2005年6月 初夏の源流

 夏めく季節を迎えた5月28日、渡良瀬川源流の栃木県足尾町の松木沢を訪れた。足尾銅山の製錬所からの亜硫酸ガスで緑が失われ、荒涼とした褐色の山肌が広がる。新緑のころは特に目立つ。日本の公害の原点と言われる特異な景観であり、「日本のグランドキャニオン」と称している。

記事全文へ

2005年5月 初夏の湿原

2005年5月 初夏の湿原

 大型連休入りし、渡良瀬遊水地は青葉若葉の季節を迎えた。旧谷中村屋敷林のケヤキやエノキ、アシ原のヤナギの緑が鮮やか。ヨシの新芽もぐんぐん成長し、緑のじゅうたんのように広がる。枯れヨシとのコントラストもいい。点在する絶滅危ぐの植物ノウルシの黄色い花園も印象的だ。

記事全文へ

2005年4月 下流と上流

2005年4月 下流と上流

 渡良瀬遊水地は今、川霧の季節を迎えている。日の出前にアシ原の水辺から湯気のようにわき上がって漂う。日が昇ると、白い霧は春の光を浴びて赤紫、だいだい、黄と色を刻々と変えていく。朝の短い時間だけに見られる現象だ。自然の営みが作る一瞬の美にいつも心を癒される。

記事全文へ

バックナンバー