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【2005年度 渡良瀬有情 撮影者口上】

写真企画・渡良瀬の色について

2005年1月吉日
東京新聞写真部 堀内洋助


 渡良瀬川の自然と人間の営みに魅了されて15年目になります。月日の流れの早さを実感します。この川との出会いは、1991年4月から東京新聞に一年間連載されたフォトエッセー「渡良瀬有情」の取材班(代表・鍔山英次氏)として撮影したのが始まりでした。文章は作家の立松和平さんが担当し、多くの感動を与えてくれたのです。公害の原点・足尾の山やアシ原の開発で揺れる渡良瀬遊水地に立つと、自然の息吹に激しく心を打たれました。ニュース取材の仕事に追われる新聞カメラマンとして大きな衝撃でした。じっくり自然環境を見つめたいと思ったのです。またこの連載が1992年度日本新聞協会賞(報道写真部門)を受賞したのも励みになりました。

 忙しい仕事の合間の休みごとに、この川に通い続けました。締め切り時間もなく、ゆっくりとこの川を歩くとあらためて自然と人間の営みに感動することが多かったです。幸いにも、社の同僚の励ましを受け毎月一回、「続・渡良瀬有情」として本紙栃木版とホームページに連載することができました。1997年4月から2004年10月まで7年半でした。実に充実した期間でした。この間多くの方々がホームページをご高覧頂いて下さりました。厚くお礼申し上げます。

 昨年11月に本紙の紙面改革があり、群馬・栃木・茨城の3県で発行される朝刊二社面に毎週月曜日、渡良瀬の自然を取り上げることになりました。題名は「渡良瀬の色」に決まりました。内容は「続・渡良瀬有情」と同じですが、毎週の連載なのでニュース性を重視したいと思います。また自然の色に、もっとこだわって新たな表現を試みたいと考えています。色には色彩のほかに、物事や容姿の美しさ、ものの趣、愛情などの意味もあります。自然の色に一喜一憂していきたいと思います。キーワードは「一期一会一瞬」です。どうか、今後ともホームページと東京新聞をご高覧頂ければ幸いです。

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