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【2007年2月 渡良瀬有情】

万感の足尾

撮影・文 堀内洋助


 「渡良瀬の色」は3月で終了します。1997年4月から始まった連載は、10年間になります。長く続いたのは皆さまから多くの共感と励ましを頂いたおかげです。心からお礼を申し上げます。

 この連載は1997年4月、「続・渡良瀬有情」として、東京新聞宇都宮支局のホームページ「宇論茶」でスタートしました。同ホームページを開設して3カ月後でした。紙面の制約を超え、インターネットで栃木の情報をより広範な地域にお届けしたいとの趣旨に、私も大いに賛同し、04年10月まで7年半、本紙栃木版と合わせて連載しました。その間、「宇論茶」は「于論茶」に移行。その後、題名を「渡良瀬の色」に変更し、群馬・栃木・茨城版に毎週連載させて頂きました。昨年9月末に紙面で終了後も続きましたが、この春に完了となります。

 私が初めて渡良瀬川を訪れたのは、16年前の1991年1月でした。同年4月から1年間、東京新聞に100回連載されたフォトエッセー「渡良瀬有情」の取材班として、この川を歩きました。足尾から渡良瀬遊水地へ、辛酸と荒廃の歴史をたたえながら流れ続ける渡良瀬川。その自然と人間の営みがテーマでした。連載終了後も、この川に魅了されて、休みを利用して取材を続けました。

 新聞カメラマン人生の半分以上を、この川と過ごしています。また、家族を連れ出して、何度もキャンプやハイキングを楽しみました。「お父さん、また渡良瀬に行くの」と子どもに愚痴を言われたのを思い出します。渡良瀬よりディズニーランドに行きたかったのでしょう。子どもが小学生の時、夏休みの自由研究を「渡良瀬遊水地の絶滅危ぐ種フジバカマ」に選び、金賞をもらったのがいい思い出です。二人の子はもう大学生になりました。私にとって、渡良瀬は約1000日を過ごした第2の故郷なのです。

 最終章として、2月に足尾、3月に渡良瀬遊水地の思い出の光景を載せます。詳細はその光景が使用されたインターネット「于論茶」の年月をクイックしてください。氷の花は98年1月、産廃の煙は99年1月、植樹デー9年目は04年4月、カモシカ親子は06年4月です。どうかご高覧頂ければ幸いです。

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