ウーバー自転車配達員とITエンジニアが労災特別加入の対象に 9月から

2021年6月18日 19時48分
街中を移動するウーバーイーツの配達員

街中を移動するウーバーイーツの配達員

 厚生労働省の労働政策審議会部会は18日、個人事業主として働く、宅配代行業「ウーバーイーツ」などの自転車配達員と、ITエンジニアを新たに労災保険の特別加入制度の対象とする省令案を了承した。9月1日から運用を始める。
 雇用関係のない個人事業主は通常の労災保険に加入できない。だが特別加入の対象になれば、保険料を自己負担することで業務中のけがなどに対する補償を受けられる。政府は、個人事業主保護の一環で特別加入の対象拡大を進めてきた。
 業界団体によると、自転車配達員は約9万人、ITエンジニアは17万~25万人程度いる。配達員は交通事故のリスクが高く、ITエンジニアは長時間のデスクワークで腰痛などが多いという報告がある。
 ただ特別加入の利用が増えるかは見通せない。特に自転車配達員が自己負担する保険料は、年間約1万5000~10万9000円と、ITエンジニアの4倍だ。
 部会では、労働者代表の委員が「掛け金がネックになり加入者が少なくなっては意味がない」と指摘。仕事を請け負う際の契約金額に保険料を上乗せするなど、配達員が負担をしなくてもよい仕組みの導入を訴えた。(岸本拓也)

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