繊維を紙に変えて循環利用 洋服の大量廃棄に歯止めを

2021年9月10日 06時00分
 繊維を紙に再生するプロジェクトについて会見する渡辺智恵子さん(右)ら=9日、東京都千代田区で

 繊維を紙に再生するプロジェクトについて会見する渡辺智恵子さん(右)ら=9日、東京都千代田区で

 循環型社会を目指し、売れ残った洋服などを紙として再生するプロジェクト「サーキュラーコットンファクトリー」をアパレル関係者などが開始し9日、都内で記者会見が開かれた。繊維から作った紙を使うパートナー企業を募り、社会に浸透させていくことを目指す。日本郵政など27社が参加を表明している。
 日本では年間30億枚近くの洋服が作られ、その半分が売れ残り、新品のまま廃棄されている。繊維から繊維へのリサイクル率は2割以下と低い。紙にした方が、その後も循環利用される割合が高くなると考え、新たな枠組みを作ることにしたという。
 会見では、オーガニックコットン製品を製造販売する「アバンティ」会長の渡辺智恵子さんが「二酸化炭素(CO2)の削減が求められている中で、繊維業界は何をしたらいいのかとずっと考えていた」とプロジェクト設立の経緯を説明。国内外で高級ブランドを展開する「45R―J」の中島正樹社長は「繊維廃棄物の循環を業界に呼び掛け、海外にも広げていきたい」と強調した。(早川由紀美)

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