エピテーゼの意義を知って コンプレックスに悩む人へ希望 銀座で3日まで展示会

2021年9月30日 07時22分

「エピテーゼを広く知ってもらいたい」と話す田村さん。手にするのは「和服に草履を履きたい」と望んだ患者の足型と親指のパーツ=中央区銀座で

 事故や病気で指がなかったり、がんで乳房を切除したりした人が装着するシリコン製のエピテーゼ(人工ボディー)の展示会が、中央区銀座八のヴァニラ画廊で開かれている。製作者の田村雅美さん(39)は「指先がないなどコンプレックスに悩む人にとって、エピテーゼは希望。その意義を知ってもらいたい」と話す。
 田村さんが製作した指や乳房のパーツなど二十五点、製作風景やエピテーゼを装着した患者が美容師やミュージシャンとして活躍する様子を収めた写真百十点などを展示。
 田村さんは米国で歯科技工士の研修をしていた二十四歳の時、エピテーゼに出合った。二十六歳で帰国後、技工士として働きながら、エピテーゼの技術を学んだ。五、六年前に乳がんで乳房を切除した友人から「持っている技術を生かしてほしい」と言われ、二〇一七年に開業。これまでに二百人以上の体のパーツを製作してきた。
 台東区に構えたサロン「エピテみやび」で、じっくり患者の話を聴く。身体的特徴のせいで、周囲から心ない言葉を投げられたり、親に虐げられたりした経験を持つ患者も多いといい、「自分の技術で幸せにしたい」との思いで向き合い続ける。
 展示会は十月三日まで。正午〜午後七時(土日は午後五時)まで。問い合わせはヴァニラ画廊=電03(5568)1233。(小形佳奈)

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