ワクチン3回目接種の前倒しに「待った」 東京23区の特別区長会が混乱を懸念

2021年12月3日 20時00分
新型コロナワクチン3回目接種の前倒しは「大混乱の恐れがある」と訴えた特別区長会長の山崎孝明・江東区長=12月3日、東京都千代田区で

新型コロナワクチン3回目接種の前倒しは「大混乱の恐れがある」と訴えた特別区長会長の山崎孝明・江東区長=12月3日、東京都千代田区で

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種時期の前倒しが検討されていることについて、東京23区長で構成する特別区長会は3日、ワクチン供給が見通せない中での前倒し判断を控えるよう政府に求めた。会長の山崎孝明・江東区長は記者会見で、6日に召集される臨時国会を念頭に「総理が所信表明で軽々に6カ月(間隔への前倒し)と言って各自治体に任せると大混乱を来す」と強調した。
 3回目接種は2回目から8カ月以上が原則で、政府は、高齢者施設でクラスター(感染者集団)が起きた際などは、例外として6カ月間隔を認める。しかし、感染力の高さが指摘される新変異株「オミクロン株」が国内でも確認され、接種間隔の短縮が議論となっている。
 山崎氏は「1日でも早く3回目を打ってあげたい思いはどの区長も一致している」とした上で「国に十分な供給量はない。6カ月間隔で始めて途中でワクチンが来なくなったら、住民に大変な迷惑がかかる」と主張。十分な供給量が確保される前に、自治体に前倒しの判断を委ね、競争をあおるような事態を避けるよう訴えた。(沢田千秋)

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