「いじめは人の命奪う」 中3息子亡くした父訴え あすのピンクシャツデー前に講演

2022年2月22日 07時19分

ピンク色のTシャツを着ていじめについて話す篠原さんら=高津区のフリースペースえんで

 ピンク色のものを身に付けることでいじめ反対の意思を訴える運動「ピンクシャツデー」(23日)を前に、いじめについて考えるイベントが21日、川崎市高津区の市子ども夢パーク内にある「フリースペースえん」で開かれた。2010年に中学3年の篠原真矢さん=当時(14)=をいじめによる自死で亡くした父親の宏明さん(57)=麻生区=が講演し「受けた側がつらい、苦しいと感じたらそれはいじめ。誰一人としていじめやいじりで死んでほしくない」と話した。(竹谷直子)
 約二十人の子どもが参加。ピンク色の服を着たり、紙で手作りしたピンク色の花などを身に着けたりして参加した。
 真矢さんは、中学二年から、同級生に殴る蹴るなどの暴行を受けていた。中学三年の六月、友人をいじめから守れなかったことを悔やみ、いじめをしていた同級生四人の実名も記した遺書を残して、自殺した。
 講演では、真矢さんの生前の写真や、元同級生が「クラスで起こっていることに対して傍観者だった。ちゃんと考えるべきだった」と涙ながらに話す映像も流れた。
 篠原さんは「いじりで人は死んでしまう。いじめの本当の怖さは人の命を奪ってしまうこと」と話し「いじめを見た周りの人は信頼できる大人に相談し、大人は子どもの意見に耳を傾けてほしい」と訴えた。参加した六年生の東大翔(あずまはると)さん(12)は「いじめのことをちゃんと知れた。いじめが周りで起きたら助けてあげたい」と話した。
 えんには、小中高生を中心に年齢制限なく百四十二人のメンバーがいる。えんを運営するNPO法人フリースペースたまりばの西野博之理事長(61)は「子どもの居場所を三十六年やっていると何らかのいじめが原因でやってくるケースが多い。これだけ集中して話を聞く姿を見るのは珍しい。みんな自分の体験とシンクロしたのではと思う」と話した。

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