<コロナ下の大学生日記>(20)生徒の合格 喜び合い 持永理杏(もちなが・りあん)さん

2022年3月30日 06時48分

合格を祝うホワイトボード

 「受験生、全員合格!」
 公立高校の合格発表があった三月一日、かわさき芽吹塾の講師たちはZoomでつながり、生徒たちからの電話を一緒に待っていた。緊張した空気の中、生徒たちから合格の電話が来た。とてもうれしくて、とても安心した。生徒の合格をみんなで喜び合えていることに胸がいっぱいになった。
 かわさき芽吹塾は大学生が運営する無料塾。友人に誘われ、昨年の夏休みから手伝い、九月ごろから副代表として運営にも加わっている。今まで人に何か教える経験はほとんどなく、また、目立つような役割を担うこともほとんどなかった。最初の数カ月は、塾講師として、授業の流れを覚えて進めていくことさえ難しく感じていた。
 さまざまな生徒がいるけど、初めは口数の少なかった生徒も、毎回の授業で少しずつ自分の話をしてくれ、勉強以外の質問もしてくれるようになった。
 数学が苦手だと言っていたその生徒が、授業後に「楽しかったです」と言ってくれたことがあった。心を開いてくれたと感じ、本当にうれしかったのを覚えている。受験に合格した生徒の一人は「先生(ボランティア講師)たちのように、優しい人になりたい」と言ってくれ、温かい気持ちになった。
 どの生徒たちもやる気のある子ばかりで、この塾を頼ってくれている。生徒だけではなく、教える側にとっても学ぶことは多い。
 運営会議では、なかなか意見を言えずに周りの人と比べてしまい、自信をなくして、悩んだこともあった。広報の活動も私にとっては良い経験であり、もっと成長したいと思うことばかり。この塾からたくさんの良い刺激を受けている。
 誰にとっても、自分の夢を広げることができる場所になってほしい。(かわさき芽吹塾副代表・専修大法学部一年持永理杏)

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