「電波少年」令和に復活 WOWOWで今晩スタート

2021年1月16日 07時20分
 アポなしロケをはじめ、数々のヒット企画を生んだ日本テレビ系のバラエティー「電波少年」がWOWOWで復活する。16日にスタートする「電波少年W〜あなたのテレビの記憶を集めた〜い!〜」は日テレ時代、「Tプロデューサー」として名をはせた土屋敏男(64)が今回も総合演出を務める。平成の人気番組が令和で目指すのは、視聴者らとつくる新しいテレビ像という。 (鈴木学)
 番組は、強烈に記憶に残るテレビ番組のシーンをコミュニティーサイトを通じて募集。共感する人の多いシーンについて各局に依頼して映像を探し、「電波−」でもおなじみだった松村邦洋(53)=写真(右)=と松本明子(54)=同(左)=がゲストも交えて語り合う。放送局の垣根を越えてテレビの記憶を掘り起こす趣向だ。
 「かつて学校などで話題の中心にテレビがあった。三十代以上なら深く刻まれたテレビの記憶があると思う。それを集めて記憶の小宇宙をつくっていく。各キー局が出資し、各局と等距離にあるWOWOWだからできる。そんな番組は今までにない」と土屋は力説する。
 「電波少年」は、一九九二〜二〇〇三年に放送されたシリーズ。大陸横断ヒッチハイクや懸賞生活など、若手芸人らの体当たり企画で人気を博した一方、アポなしロケはたびたび抗議の的になり、ヒッチハイクでは飛行機を使ったことが後に発覚、問題視されたこともあった。
 「番組でやり残したことはない。二度と近付きたくなかった」。WOWOWから誘いを受けた時も「放送局にあんなに負荷が掛かる番組をできるわけがない」と思ったが、同社の今後の方向性にコミュニティーづくりがあると聞いて、脳が瞬時に反応。「今までにない」というコミュニティーで番組をつくるアイデアを思い付いた。番組名はWOWOWの意向で、同社にちなみ「W」をつけた。
 かつてのような物議を醸す“ヤンチャ”な企画はあるのか? 「アポなしもヒッチハイクも思いつきで生まれた。思いつきでも諦めなかったら番組になった。それが電波少年スピリット。僕が面白そうと思いついたら…そこはWOWOWの顔色を見ながらになるかな」と笑う。コミュニティーで盛り上がれば、他の企画を始める可能性もあるという。
 「これがきっかけになって過去のテレビの資産がウェブ上に置かれることになり、誰でも日本のテレビ局がつくった英知に触れられるようになれば」と土屋。さらに「テレビをあまり見ない世代が『テレビって面白い』と思うものにしたい」と、約四十年関わってきたテレビ愛をにじませた。

総合演出の土屋敏男=東京・赤坂のWOWOWで

◆未加入でも無料視聴可

 「電波少年W」は、WOWOW未加入世帯でも無料放送として視聴できるほか、配信でも見られる。放送は、BSが見られる環境ならWOWOWプライムで視聴可能。配信は、動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」、YouTubeなどから。「オンデマンド」は無料トライアルがある。
 初回は十六日午後八時四十五分から放送、同時配信する。以後は月曜午後八時スタートで、二十五日の第二回から配信は毎週、放送は二月一日から隔週。

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