首相会見詳報 10回目で初指名された東京新聞記者の質問と首相の答え

2021年4月23日 22時58分
 菅義偉首相の23日の記者会見の詳報は次の通り。(東京新聞記者の質問は3ページ目の冒頭にあります)

記者会見で質問のため挙手する記者たち=23日、首相官邸で

 【首相会見の流れ】 菅首相の冒頭発言後、内閣記者会の幹事2社(各社持ち回り制)が順に代表質問した。その後、司会の小野日子(ひかりこ)内閣広報官が挙手した記者の中から指名。幹事社や本紙の記者ら15人が質問した後、挙手している記者がいる中、54分で打ち切った。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長も同席した。首相会見で本紙記者は、昨年9月16日の就任会見から2度目の緊急事態宣言の解除を発表した今年3月18日までの9回で1度も指名されず、各社の質問回数にも大きな差があった。本紙記者は今回の初指名後、再質問のために挙手したが、小野氏は1人1問が原則だとして応じなかった。

 【首相冒頭発言】

 全国の感染者数は先月以来、増加が続き、重症者も急増している。大阪、兵庫の感染者数はステージ4でも高い水準にあり、医療提供体制はこれまでになく厳しい。東京、京都も増加ペースが日増しに高まっており、ステージ4の水準だ。
 特に懸念されるのは変異株の動きだ。手をこまねいていれば大都市の感染拡大が国全体に広がることが危惧される。ゴールデンウイークという多くの人が休みに入る機会を捉え、対策を短期間で集中実施しウイルスを抑え込む必要がある。再び宣言に至らないよう全力を尽くすと言ってきたが皆さんにご迷惑をかける。心からおわびする。
 今回は感染源の中心である飲食の対策を夜間に限らず徹底する。同時に大都市の人流や都市間の移動を抑え、人と人の接触を減らすため踏み込んだ対策を実施する。飲食店に酒類提供を控えていただく。カラオケの提供も停止を要請する。
 多くの集客が見込まれる施設の休業を要請する。イベントなどの原則無観客開催を要請する。不要不急の外出、帰省や行楽、感染拡大地域との往来はできるだけ控えていただくようお願いする。出勤者の7割減を要請する。
 背景には若年層で感染が拡大している現実がある。若い世代の感染を抑制し、リスクの高い高齢者への波及を防ぐ意識を社会で共有することが求められる。
 飲食、宿泊、商業施設などに事業の継続に支障が出ることがないよう資金繰り対策に万全を期す。大規模施設の休業要請は施設の中の店舗を含め、雇用調整助成金に加え、新たな協力金で支援する。大幅に売り上げが減少する事業者には新たに一時金を支給する。都道府県による事業者支援を後押しするために5000億円の臨時交付金を措置する。
 ワクチン接種を多くの方々に速やかに受けていただくため、できることは全てやる。まずは医療従事者を早急に終える。ゴールデンウイーク明けまでに700万回分、それ以降は毎週1000万回分を全国に配布し、6月末までに合計1億回分を配布できるようにする。希望する高齢者に7月末を念頭に2回の接種を終えられるよう取り組んでいく。
 コロナとの戦いは世界でも一進一退で、予期せぬ変異を繰り返すウイルスの動きは予断を許さない。しかし、学んできた知見の積み重ね、ワクチンという武器もある。必ず終わりが見えてくると確信している。首相としてできることは全て全力を尽くしてやり抜く。
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