【独自】慶応ニューヨーク学院の生徒ら5人逮捕 アメリカから密輸の大麻所持など容疑

2021年4月27日 05時00分
警視庁

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 米国から密輸した液体大麻の所持や譲り渡しをしたとして、警視庁が大麻取締法違反などの疑いで、米ニューヨーク州にある慶応義塾ニューヨーク学院(高等部)の男子生徒2人=ともに18歳=と慶応大の男子学生(19)ら少年5人を逮捕していたことが、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、昨年11月、3人とは別の高校生(18)が米国内にいる友人に送らせた荷物に液体大麻が入っているのを東京税関職員が発見。関係先の捜査でニューヨーク学院の生徒2人と同学院出身の慶応大の学生、飲食店員(19)が液体大麻の所持や譲渡などをしていたことが分かり、警視庁は今年2月にかけて5人を逮捕した。コロナ禍で同学院はオンライン授業をしており、当時、生徒たちは日本国内にいたという。
 慶応義塾ニューヨーク学院と慶応大は、生徒や学生が逮捕されたことを公表していない。同学院は2000年にも生徒7人が大麻を所持し、吸引したとして、2人が退学、5人が無期停学の処分を受けている。
 近年、米国では嗜好用の大麻を容認する動きがあり、ニューヨーク州は今年3月、個人による大麻の使用や栽培を合法化している。
 昨年、日本大ラグビー部や東海大硬式野球部といった大学運動部員の大麻使用が相次いで発覚するなど、大学生や高校生の間で大麻乱用が深刻化し、捜査当局は警戒を強めている。

◆若者の抵抗感に薄れ

 大麻は覚醒剤などにつながる「ゲートウエー(入り口)ドラッグ」と位置付けられる。インターネット上で流布される「無害説」や海外の一部での合法化を受け、若者の間で抵抗感が薄れているとみられる。
 警察庁によると、昨年に大麻事件で検挙された20歳未満は887人。7年連続で増え、2016年と比べて4倍以上となった。大学生の検挙は219人(前年比87人増)、高校生159人(同50人増)、中学生は8人(同2人増)。最年少は14歳だった。大麻乱用者の実態調査では、初めて大麻を使用した年齢は20歳未満が5割近くを占めた。
 こうした状況への危機感から、警視庁はコロナ禍でもオンライン方式で学生向けの薬物乱用防止の講義を続けている。厚生労働省は大麻取締法に「使用罪」の創設も視野に入れ、薬物対策全体を話し合う有識者の検討会を設置し、今年1月から協議している。(佐藤大)

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