現代作家が描く神田祭 神田明神で展示会 浮世絵と見比べて

2021年4月27日 07時09分

浮世絵をモチーフにした現代作家エサカマサミさんの作品(上)

 神田明神(神田神社、千代田区外神田)の「神田祭」を題材とした浮世絵をモチーフに現代作家が描いた絵を紹介する展示会が、神田明神の敷地内にある資料館で開かれている。浮世絵と現代作家の作品を訪れた人に見比べてもらい、祭りや神社をより身近に感じてもらおうと、神田明神が企画した。 (井上靖史)
 「江戸総鎮守」とされる神田明神には江戸時代、多くの絵師たちが浮世絵を奉納した。江戸三大祭りの一つで二年に一度行われる神田祭を描いたものも多い。

浮世絵(写真(上))をモチーフに現代作家が描くとどうなるかを見比べられる「描かれた神田祭展」=いずれも千代田区外神田で

 今でこそ珍重される浮世絵だが、当時は庶民的なものだったとされる。現代の漫画家やイラストレーターが、この浮世絵をモチーフに描いたら、どんな作品になるのか−。神田明神では半年ほど前から二十人の作家に依頼して制作してもらった。
 携わったのは「ビックリマン2000」のキャラクターのデザインで知られるエサカマサミさん、テレビアニメ化もされた「The♡かぼちゃワイン」の作者三浦みつるさん、東京五輪・パラ五輪のマスコットを手掛けた谷口亮さんら。
 例えば、芸者女性の浮世絵をモデルに、現代作家らはチャイナドレスを着せたり、髪の毛を下ろした和服姿にしたりして描いている。担当する神田明神の岸川雅範禰宜(ねぎ)(47)は「純粋にコラボレーションを楽しんで」と話す。
 会場を訪れた都内の会社員男性(54)は「現代作家の作品と並べたことで親近感は増す。当時は庶民が自然に楽しめるものだったのかな」と話した。
 五月二十三日まで開催。午前九時〜午後四時。拝観料は大人三百円、学生二百円、中学生以下無料。来場者が増えた場合は一時、入場制限するなど感染対策を実施している。今年は二年に一度の神田祭の年だが、新型コロナの影響で中止が決まっている。

関連キーワード

PR情報

東京の新着

記事一覧