<東京2020→21>伊豆で五輪自転車テスト 進行遅れなど課題多く

2021年4月27日 08時00分

東京五輪のテストイベントで、無観客で開催された自転車のトラック競技=いずれも伊豆市の伊豆ベロドロームで

 東京五輪・自転車トラックの会場となる伊豆ベロドローム(伊豆市)で二十五日に行われた、本番を想定したテストイベント。五輪代表に内定している選手らも参加する中で、新型コロナウイルス感染対策を含めた運営上の課題を確認した。 (酒井大二郎)
 五輪代表の四人を含む四十二選手が参加し、男女計八種目でレースが繰り広げられた。代表の一人で、三島市に拠点を置くチームブリヂストンサイクリング所属の橋本英也(えいや)選手(27)は、出場した三種目すべてで優勝。「(五輪本番で)表彰台の一番上に立つイメージを持てた。良い大会を開催してもらえて感謝している」とうなずいた。
 テストイベントは、選手や大会組織委員会のスタッフ、本番の運営に携わる大会ボランティアら計三百八十人体制で開催した。競技場内における関係者の動線や本番に準じた救急医療体制などを確認。目視のビデオ判定に代わり、着順を判定するセンサーなど新たな計測機器もチェックした。
 丸一日かけたイベントの中で、多くの課題も見つかった。種目間に表彰式を挟みながら進める独特の進行に手間取り、終了時刻は予定より一時間以上遅くなった。スタッフが記者役を務めて行った取材対応エリアのテストでは、記者同士の距離をどう確保するかが議題に上る。
 無観客開催となったことで、観客の対応や輸送テストをできなかったことも大きな痛手だ。今後も多人数を収容して行うテストの予定はない。イベント後にリモートで取材対応した大会組織委の森泰夫・大会運営局次長は「観客の部分で、どのような知見を各所と協議して考えていくか、これから詰めていく」と話すにとどめた。
 イベントを視察した大会組織委の橋本聖子会長は「明確な課題がはっきりとみえてきている。一つ一つ丁寧に解決していく作業にこれから入る」と話した。 

感染対策として、自らメダルを取る選手たち


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