「東京脱出」は入学・就職シーズンでも顕著 3月の東京人口、転出者が最多

2021年4月27日 20時21分
 総務省が27日に公表した3月の人口移動報告(外国人含む)によると、東京都から他の道府県への転出者は、前年同月より10.6%増の6万9522人で、現在の集計方法になってから過去最多となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「東京脱出」の動きが一層進んでいる。
 東京都への転入者は前年同月比5.5%減の9万7325人。転入者が転出者を2万7803人上回り、昨年6月以来、9カ月ぶりに「転入超過」となった。しかし、例年3月の東京は、大学進学や会社就職に伴う人口流入が増える。昨年3月は4万人超の転入超過だった。
 転出者が最多になったことについて、みずほリサーチ&テクノロジーズの岡田豊・上席主任研究員は「人口が密集する東京から離れようと、働く世代の『テレワーク移住』が進んでおり、今後もその傾向が続くだろう」と話した。
 東京都は昨年5月、現在の集計方法になった2013年7月以降で初めて、人口流出に当たる「転出超過」となった。6月にいったん転入超過に戻ったが、7月からは転出超過が続いていた。転出先を見ると、近隣3県(埼玉、神奈川、千葉)が目立ち、周辺に住居を移す「ドーナツ化」(内閣府幹部)現象が進んでいる。(大島宏一郎)

関連キーワード

PR情報

経済の新着

記事一覧