<新型コロナ>4都府県に緊急宣言 熱海、催し中止など影響 市長「積極的に来てとは…」

2021年4月28日 08時06分

29日から利用を休止するJR熱海駅前の足湯=熱海市で

 新型コロナウイルスの感染拡大で東京など一都三府県に緊急事態宣言が発令されたのに伴い、首都圏からの観光客が多い熱海市で、大型連休中のイベント中止が決まるなど、影響が出始めている。斉藤栄市長は二十七日の会見で「積極的にお越しくださいと言える状況ではない」との認識を示した。 (山中正義)
 熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合は、毎週土、日曜日に開催している公演「湯めまちをどり 華の舞」を五月九日まで休演すると発表した。首都圏などでの感染者増加によって、今月からキャンセルが出始めていたところに、宣言が追い打ちを掛けた。新たな予約も入らず、宣言が発令された二十五日は定員五十人の半分程度しか客が入らなかったという。
 公演は昨年二月と今年一月にも休止しており、感染状況によって休演と再開を繰り返している状態。同組合の担当者は「やむを得ないとはいえ、どうしたらいいものか」と心情を吐露した。
 市観光協会も五月二〜四日に予定していた「春のあたみビール祭り」の開催を見送り、秋への延期を決めた。飲食店十二店舗が出店し、浜焼きやビールを堪能できるイベントで、入場制限をするなど対策を徹底して開催する方針だった。
 だが大型連休中のイベントで飲食の制限などを求める県からの通知も踏まえ、「苦渋の決断」をした。担当者は「お酒が入るとマスク会食の徹底も図れない」と話した。ビール祭りは昨年も新型コロナの影響で中止している。
 イベント以外では、JR熱海駅前の足湯「家康の湯」が、大型連休が始まる二十九日から当面の間、利用を休止する。市は「変異株の感染者が増加していることなどを踏まえ、感染症対策の強化を図っていく必要がある」としている。再開時期は未定という。
 斉藤市長は積極的な来訪は呼び掛けていない一方、「感染予防対策を施しながら来る人には安全に滞在できる準備をする必要がある」と感染防止策を徹底する考えも示した。

関連キーワード


おすすめ情報