有機農業50年 実りの「生涯功労賞」 小川町・霜里農場の金子さん夫妻 ドイツの自然食品メーカーが表彰

2021年4月29日 07時41分

自宅からリモートで表彰式に参加する金子美登さん(右)、友子さん夫妻=小川町で

 日本の有機農業の第一人者として知られる小川町・霜里農場の金子美登(よしのり)さん(73)、友子さん夫妻に、ドイツの自然食品メーカー・ラプンツェル社が設立した国際表彰「ワンワールドアワード」の「生涯功労賞」が贈られた。長年にわたり有機農業で重要な影響を与え続けてきたことが評価された。 (中里宏)
 金子さんは23歳で就農した1971年から、一貫して農薬や化学肥料を使わない有機農業を実践してきた。「有機農業は自然が100年で1センチつくる腐葉土を、人間の力で10年に早めてやる仕事」が持論。金子さんが確立した消費者や地場産業と提携する経営のノウハウは、海外にも影響を与えた。霜里農場に住み込んで有機農法を学んだ後進は約150人に上る。
 同町下里地区では金子さんの影響で、農家が集落ごと有機農業に転換。「小川町モデル」と呼ばれた取り組みは2010年度農林水産祭むらづくり部門で天皇杯を受賞した。
 表彰式は日本時間27日未明にリモートで行われた。金子さんは「有機農業という言葉が日本で生まれた1971年から50年。賞は日本だけでなく、アジアの有機農業関係者にも影響を与えると思う。これからの農業の本流が有機農業だと証明されたということで、うれしい」と話した。

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