小池知事は外出抑制を求めていたけど…東京都交通局、ちぐはぐ対応 GW向け割引切符を発売→その後中止

2021年4月30日 07時22分
小池百合子知事

小池百合子知事

 都営地下鉄は29日、大型連休中の利用者をターゲットにした都心−羽田空港間を割引する往復切符の発売を、急きょ中止した。新型コロナウイルス対策に伴う緊急事態宣言が発令された翌日の26日から売り出していたが、都民から「外出や旅行を促しかねない」との声も出ていた。
 この切符は大型連休と夏休み、年末年始の年3回、京浜急行と共同で期間限定発売している「羽田空港往復きっぷ」(大人900円、小児450円)。都営地下鉄各駅と空港を往復でき最大で400円安くなる。
 ただ、発売前日の25日、コロナの急拡大を受けて政府が都内などに緊急事態宣言を発令。小池知事は会見で危機感をにじませ、都民や事業者に「大型連休中は外出、帰省、出勤を抑えて」と呼び掛けていた。
 都交通局によると、感染拡大した直近の年末年始は「割引切符を売る情勢ではない」として販売を自粛。ところが「仕事で利用しているのに」など困惑の声が寄せられ、今回の大型連休は販売を「敢行」。27日には本紙の取材に「人流抑制の必要性は認識しているが、利用者ニーズをより重視した。ポスターなどで大々的なPRはせずに売っている」と説明したが、方針転換することになった。
 都の担当者は突然の発売中止について「総合的な判断」としている。  (小倉貞俊)

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