憲法記念日の講演・木村草太さんを2度提案も…「拒まれて驚いた」と鎌倉市の実行委経験者

2021年4月30日 07時36分
木村草太さん

木村草太さん

 二〇一八年五月の憲法記念日に行われた講演の講師に、憲法学者の木村草太さんを起用するのを「政治的」として拒否した鎌倉市。市の平和事業は、公募市民による「鎌倉平和推進実行委員会」と市の主催で実施されてきたが、市は単独で主催する形に変更し、二一年度は実行委員の公募も取りやめた。委員経験者は「平和のためにやってきた。政治を持ち込んだのは市だ」と憤る。 (石原真樹)
 木村さんを推薦した元委員によると、若い世代の参加者を増やすため、若手の憲法学者として注目され、テレビ出演も多かったことから提案したという。「市に拒まれて驚いた」と当時を振り返る。
 実行委は木村さんを再度推薦したが、市側は拒否。「講演自体がなくなると困るから、受け入れるしかなかった」と話す。
 この直後、市は「主催 鎌倉市・実行委」から「主催 鎌倉市、企画・運営 実行委」に変えた。実行委は「活動内容は変わらない」と説明され、了承したという。一九年度には、市側が実行委に相談せずに「憲法記念日のつどい」から「平和のつどい」に名称変更し、実行委の批判を受けて謝罪する出来事もあった。
 市は昨年十一月、新型コロナウイルスの影響でイベント開催が難しいことや財政難を理由に、二一年度に実行委の公募を休止すると委員に告げた。
 しかし、一部の平和事業は市単独で続けることから、元委員は「コロナは休止の理由になっていない」と指摘。公募を続けるよう求めて市議会に請願を提出し、今年二月、継続審査になった。ある元委員は「いろんな考えがある中で、平和のために何ができるか、みんなで話し合ってやってきたのに」と話している。

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