最高裁・大谷直人長官「新たな社会問題にも、広い視野で」 選択的夫婦別姓や同性婚、新型コロナなど問題山積

2021年5月3日 05時00分
憲法記念日を前に記者会見する最高裁の大谷直人長官=代表撮影

憲法記念日を前に記者会見する最高裁の大谷直人長官=代表撮影

 最高裁の大谷直人長官(68)は3日の憲法記念日を前に記者会見し、選択的夫婦別姓や同性婚を巡る訴訟などが増えていることを踏まえ、「裁判官は新たな社会問題についても、広い視野で主張に耳を傾け、適切な判断を示すことが求められている」と話した。
 最高裁は昨年12月、夫婦が同じ姓を名乗ると定めた民法の規定は違憲だとする訴訟の特別抗告審を、大法廷で審理することを決めた。同性カップルが法的保護を求める訴訟も相次ぎ、家族の在り方に関する憲法判断への注目が高まる。
 大谷長官は、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、「感染拡大防止策を確実に講じた上で、できる限り安定的に裁判を継続していく」とも述べた。
 「感染拡大防止の要請と紛争解決の使命をいかに調和させるかを最重要課題として、裁判所一体で取り組んでいる」と強調。その上で「社会経済活動の制限で生じる葛藤が、法的紛争となる可能性がある。必要な体制を整備していきたい」と語った。(池田悌一)

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