高齢者ワクチン、ネット予約方法を対面で指導へ 予約できず市役所に来る混乱受け 静岡県三島市、沼津市

2021年5月3日 07時16分

ワクチン接種に向け行われた市の訓練(3月4日撮影)

 高齢者の新型コロナウイルスワクチンの接種予約を巡る混乱が、静岡県内の市町でも出ている。パソコンやスマートフォンの扱いに不慣れな人が電話に殺到、直接市町庁舎を訪れる人もいる。こうした事態を避けようと、三島市や沼津市などは、高齢者にスマホなどでのインターネット予約の方法を直接指導する対策に乗り出す。 (渡辺陽太郎)

◆三島市が希望者に「お助け隊」

 三島市では七日に予約受け付けを開始予定。パソコンやスマホでワクチン接種を予約する場合、接種券番号やパスワードなどを打ち込む必要がある。これらの作業は県内の複数の市町のネット予約でも必要とされ、慣れていない高齢者には複雑だ。既に予約を始めた市町ではコールセンターに電話が殺到。電話がつながらない高齢者が市役所などを直接訪れ、予約しようとする現象が起きている。
 混乱を軽減させるため、三島市は、スマホなどの使い方を市民に指導するアドバイザーや民生委員、市職員らが「お助け隊」を結成。予約開始前日の六日と当日の七日は市役所で、八日は市中心部の高齢者暮らし相談室で、希望者にネット予約の方法を説明する。
 また、三日間以外にも、独居高齢者の訪問支援などをする地域包括支援センターの職員らが、希望に応じ指導する。担当者は「他市町の状況をみると早期接種を希望する人が多い。電話がつながりにくい状態を少しでも改善したい」と隊結成の理由を話す。今回受け付けるのは、六月二日〜七月三日の接種分の予約。ワクチンは六十五歳以上の約半数分は用意した。
 同市老人クラブ連合会の近藤敏雄・前会長(82)は「(ネット予約は)十桁以上の番号を打ち込む必要があり不安がある。周囲の人も早くワクチンを打ちたいと話しており、市が予約の円滑化に動いてくれるのはありがたい」と話した。

◆沼津市「電話つながりにくい」と苦情

 沼津市も十一日〜六月末まで、市内十八カ所の地区センターに相談員を二人ずつ配置し、ネット予約の方法を説明する。同市は四月二十二日に第一弾接種の予約を受け付けたが、三千三百二十人分が一時間ほどで埋まった。電話はつながりにくいなどの苦情が寄せられ、終了後も予約を求め連日、市役所などを訪れる人がいるという。
 担当者は「次回の受け付け開始は未定だが、開始までに状況を改善したい」と話す。コールセンターのオペレーター増員も検討する。対面指導は、感染リスクが高まる恐れがあるため、両市とも会場の感染対策を徹底して臨む。

接種券番号やパスワードの入力が必要とする三島市のワクチン接種予約の説明画面(市HPにリンクする予約サイトから)

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